知ってますか?認知症介護に大切な「環境」の土台
認知症の人の問題行動
こう聞くとどんなことを思い浮かべますか?
幻覚、暴言、暴力、不眠、物盗られ妄想…
他者とのトラブルや徘徊、介護拒否…
お年寄りの「問題行動」として捉えられがちなこれらの行動。
それ、本当に認知症の人の問題なの??
同じ人の同じ症状であっても、周りの環境によってそれは「問題行動」にも、「ひとつの輝く個性」にもなるとわたしは思います。
例えば、施設内の環境。
職員間に大きな溝ができていると、当然ケアにも影響が出てきます。
自分たちの目指す介護ができないのです。
意見交換しようにも対立するばかり。
その状況は全ての職員に大きなストレスを与えていく。
お年寄りの状況としては、「不眠」「暴力」「介護拒否」「大声を出す」といったケースが多くみられました。
そんなお年寄りに対し、攻撃的な態度の職員もいました。
職員間のいじめもひどいものでした。
これは、実際に今のわたしの職場が開所したばかりの頃の状態なんですよ~。
もうつらくてつらくて、何度辞めようと思ったことか…
「もうだめ~」ってあきらめかけて、開所後半年が過ぎたころ、環境の変化が訪れます。
職員の半数が入れ替わり、職場の雰囲気に変化が!!
立ち上げから携わり、同じ意識を持つ職員を中心として現場が活気づいてきました。
そうするとすぐにお年寄りにも変化が( *´艸`)
非常に神経質で被害妄想が強く、居室に閉じこもっていたおばあちゃん。
とてもにこやかになり、居室から出て過ごされる時間が多くなりました。
レクリエーションにも積極的に参加され、今では、1時間ほどかけての外出にも参加されるようになりました。
不安が強く寂しがり屋で、夜中でも職員や娘さんの名前を呼んでいたおばあちゃん。
当時は「不眠」ということで睡眠導入剤も処方されていましたが、今では服薬せずに夜間もよく眠られています。
大声を出して暴れていたおじいちゃんも、その後とても穏やかに過ごされるようになりました。
では、
認知症の人にとっての「よい環境」とは?
「問題行動を問題として捉えない」
「大きく見える問題を小さくできる」
その全ての土台となるとわたしが考えるもの。
それは「介護者の心の安定」なんですよ~。
給料が安いとか。
経営者の考え方が気に食わないとか。
先輩職員がうるさいとか。
新人が言うこと聞きゃしねぇとか。
いろいろ不満を言ってもね、簡単に変わらないことっていっぱいあるじゃない?
それよりも先に、何よりも早く変えられるのって何だと思う?
自分だよ!!
あなたがどんな介護をしたいのか。
そのためにはあなたがどんな状態でいるのが望ましいのか。
そのために自分をどんな環境に置きたいのか。
まずはそこ考えてみませんか
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