人生を豊かにする気づき
介護の仕事を約15年。
独立して1年が過ぎました。
はじめから認知症介護が大好きで、常にそこに生きがいを感じていたわけではありません。
認知症のお年寄りの行動にイライラして、その怒りをぶつけそうになったことも。
いろいろな葛藤や迷いの中で、認知症介護から学ぶことがたくさんあることに気付いたのです。
それは、わたし自身の人生をも豊かにする気づき。
「あるがままの生き方」
グループホームのような共同生活のなかでも、
寝たいときに寝る。
食べたいときに食べる。
脱ぎたいときに脱ぐ。
わたしは認知症の人のそういったところがとても好きですし、うらやましく思います。
「今はこうすべき」「これはしちゃいけない」という、「やりたい」気持ちにブレーキをかけることが少ないんです。
常識や世間体にとらわれすぎているとここが許せなくなってしまう気がします。
このように自由に生きている認知症の人と、その場にそぐわない「問題行動」とされるものを必死で止めようとする職員。
職員が必死になって止めようとするほどうまくいかない。
職員が一緒に楽しんでしまえば笑顔が増える。
(この「楽しむ」は、認知症の人の言動を受け入れつつ、共同生活にも支障が少なくなるように物事を運ぶスキルとでも言いましょうか)
この部分にわたしは認知症介護の奥深さを感じるのです。
そして、認知症介護から受け取ったメッセージ。
以前、こんな相談を受けました。
Q. 介護の仕事をしているときにイライラするのはダメなんですよね?
A. いえ、介護者も人間ですから。感情があるんですから全くイライラしないというのは難しいんじゃないでしょうか?
大切なのは「自分がイライラしているのを認めること」
「ダメだ、ダメだ!」と自分を責め続けているとどんどん辛くなります。
「認めること」ができたら、今度は「なぜイライラするのか?」を自分に聞いてみてください。
そこには自分自身の思い込みやとらわれている思考が隠れているかもしれません。
わたしの場合、行き詰った時にその問いかけをすることで「計画通りに進まないと気が済まない自分」が浮かび上がり、その自分がわたし自身を苦しめていることに気付きました。
そして、自分が楽になる為にその思考を手放すことで介護の仕事がより楽しくなり、自分の生き方も楽になりました。
介護の仕事は単に「世話する、される」ではなく、
リアルないのちの触れ合いです。
そこから感じること、学ぶことはたくさんあると思います(*´ω`)
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