なぜ、認知症介護なのか?「はじめてのお仕事編」
わたしは介護保険のスタートと同時に特別養護老人ホームに就職しました。
はじめは特養の介護士として。(当時は「寮母」と言ってました)
県内でも規模の大きい法人で、職員研修や福利厚生も充実していました。
そんなわたしを待ち構えていたのは、
介護の大変さではなく、職場の人間関係の恐ろしさでした( ゚Д゚)
はっきり言って、入社当初の記憶はそこしかありません。
先輩について丁寧に指導してもらったとか、フォローしてもらったとか…。
あったかもしれないけど覚えていない。
そんな感じで1年半が過ぎたころ、部署異動がありました。
町から委託を受けた支援センターの職員として、地域の高齢者宅を訪問する仕事。
これまで施設の中で認知症や体の不自由な人と過ごしていたのが、地域で暮らす比較的元気な人のところに訪問して相談に乗ったり、悩みを聞き出したりするんです。
大変でしたが、これはこれでとてもいい経験になりました。
そのふたつの経験を通して今、思うこと。
わたしは認知症の人の前だと自然体でいられるんです。
それはなぜかって言うと、
認知症の人の感情がまっすぐだから。
幼少期の環境からか、わたしは人と話すことが非常に苦手でした。
常にまわりの人からどう思われているかを気にして生きていました。
自分のことも他人のことも信用できなかったんです。
だから、認知症の人のまっすぐなところに強く惹かれました。
うらやましい、素晴らしいと思ったんです。
楽しいことは全力で表現。
怒りも悲しみもそのまま表現。
やりたい時にやりたいことをする。
言いたいことを言う。
そして、ナオミ・フェイルさんの「バリデーションセラピー」の仮設。
人が人生の異なった段階を生きていくときに、それぞれの段階で解決しなければならない課題がある。
それを解決しないまま人生の最後を迎える人は、4つの人生の解決ステージを迎える。
①認知の混乱
②日時、季節の混乱
③繰り返し動作
④植物状態
環境が整い、きちんとしたケア(バリデート)がされればこの状態(特に①~③)は解決可能であり、安心と落ち着きを得ることができる。
18年前はまだバリデーションについて知りませんでした。
数年前に本を読み、自分がやってきたこと、今後もやりたい介護はここにつながっているんだと感じたんです。
これが、仕事をはじめてから最近につながるところのお話です。
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